スタッフブログ

ふなばし動物医療センター かつまペットクリニックのスタッフブログ

Dr.茂住のカンタン英語講座☆消化器の症状を伝える

 

皆さんこんにちは。

 

待ちに待った方も多いのではないでしょうか?

 

 

前回大好評だった(?)、わたくし茂住によるカンタン、シンプル英語講座、待望の第二回目です(パチパチ)!

 

さて今回は前回に引き続き、病院にてよくある症状で行ったときに必要な英語です。

 

本日のテーマは、身をもって多いなと感じる「消化器症状」です(統計的に、犬が病院に来る理由の第三位みたいです)。

では早速ですが、主な症状の英単語とそれ周辺の言い回しを勉強していきましょう!

 

(ちなみに、ワンちゃんネコちゃんは海外では名前でももちろん呼びますが、代名詞でHeやSheをよく使います。例文のHeやHisなどには名前を入れて使ってみましょう。)

 

 

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(今は亡きベルちゃん。泳ぐ気満々です)

 

 

 

1.食欲:Appetite(アピタイトゥ)

・病院関係の人はよく使う言葉ですが、実際に飼い主さんからAppetiteという言葉はあまり聞いたことはあまりありません。もし使うとしたら、His/her appetite is very low(食欲がすごく少ないんです)、He lost his appetite from yesterday(昨日から食欲がなくって)とかでしょうか。

 

・食欲がないことを言うときには、Appetiteを用いず、シンプルにHe is not eating well these days(ここのとこあんまり食べないんです)、He doesn’t eat at all(全く食べないんです)など、Eatを使って表現することの方が多いです。

 

 

2.嘔吐:Vomit(ヴォミットゥ)

・嘔吐をした、というのは、He vomited twice yesterday(昨日二回吐きました)など、シンプルに言いましょう。Vomitと同義語でThrough up(スロウ アップ、過去系はThrew up)という言い方も一般的によく使われています。両方必ず覚えましょう!実際に嘔吐はしてないけど、吐き気がありそうという場合は、He was retching (吐こうとしていた)、またはHe was trying to vomit(吐こうとしてました)ということもできます。

 

・ちなみに、少し専門的になりますが、嘔吐物はVomitus(ヴォミタス)といい、嘔吐に似ている「吐出」(食べたものが胃に到達する前に吐き出されること)をRegurgitation(動詞はRegurgitate)といいます。吐出の場合は胆汁(Bile)が混じっておらず、嘔吐のように腹部を強く動かして吐くようなことはありません。診察・診断においてこの「嘔吐」と「吐出」を見分けることは重要です。海外獣医師が使ってくるかもしれません、頭の片隅に置いておきましょう!笑

 

 

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(頑張って泳ぎました)

 

 

3.便:Feces/Faeces

・日本語でも同じように、便を表す言葉は英語でもいくつかあります。一般的に使われてるのは、Stool(ストゥール)やFeces(フィースィーズ)で、下品な言い回しにはなりません。ほかによく耳にするのはPoo/Poopですが、子供が使ったり、子供に対して使うような言葉遣いだったりします。ペットちゃんのことなので、使っても全然問題ありませんが、可能であればFeces/Stoolの方がいいかもしれません。

 

・その他に、Defecation(デフェケーション)という言葉があります。これは「排泄」という意味で、動詞はDefecate(デフェケート)といい、一般的な単語なので覚えておきましょう。

 

 

4.下痢:Diarrhea/Diarrhoea(ダイアゥリーア)

・「下痢」は英語でDiarrheaといいます。なかなか難しい単語で発音も難易度は高めです。He often gets diarrhea(よく下痢になるんです)、He’s got diarrhea for the last few days(ここ数日間、下痢してるんです)、などと使えます。下痢と言っても、水っぽいものから形あるものまで様々です。Diarrheaの一つ覚えではなく、Soft stoolsなど、形容詞を用いて、具体的にどんな便なのか表現できるようにしましょう!

 

・では他に便の調子を表す言葉でよく使われているものを紹介します。

1.Watery(ウォータリィ:水っぽい)

2.Bloody(ブラッディ:血混じりの)

3.Mucous(ミューカス:粘液質な)

4.Melena/Melaena(メレナ:黒色便)

5.Tarry(タリー:タール状の)

 

 

5.便秘:Constipation(コンスティペーション)

・下痢のDiarrheaと同じように、「便秘」という言葉は英語でConstipationといい、動詞はConstipateといいます。使い方としてはHe has been constipated for three days(三日間便秘気味です)のような感じでしょうか。

 

・その他には、前述のDefecateを用いて、He has not defecated for three days(三日間排泄がありません)、とも言えます。

 

 

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(足が着くところまで戻ってこられた♪それを眺めるチップちゃん。)

 

 

 

主な消化器の症状はこのくらいでしょうか?

もしこういう時は何て言ったらいいのか、などご質問がありましたらリクエスト受け付けております。

さて、なかなかボリュームの大きい第二回英語講座になってしまいましたが、最後まで読んでくださった方はいらっしゃいますでしょうか?(笑)

ではまた次回をお楽しみに。