こんにちは
獣医師の大塚です。
暑さがぶり返してきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
先日は神田淡路町で開催されました「細胞診のいろは」というセミナーに行かせていただきました。
このブログでも以前ご報告した「救急のいろは」と同じシリーズのもので、このセミナーも朝10時半から夕方6時までの一日集中セミナーでした。
「細胞診」というと聞きなれない方も多いかと思いますがいかがでしょうか。
たとえば、「おでこにできものがある」「背中にしこりがある」などの際、そのしこり・できものが何によって出来ているのかを簡易的に診断したり、皮膚の表面などに何か異常がある時そこにどのような細胞が出てきているかを知ることのできる検査で、手術などに比べて短時間でできて動物への負担も少ないことから当動物病院でも日常的に行われる検査のひとつです。
方法は様々ですが一般的には採血のときに使うものより少し太めの針を使ってしこりの中から細胞を採取して、それを用いて顕微鏡検査を行います。場合によっては局所麻酔を用いることもあります。
今回のセミナーでは針を使った生検の手技から標本の作り方、そして顕微鏡で見る細胞の観察のポイント等幅広く、それでいて深い内容でした。
なかなか皆様には馴染みのない話かもしれませんが、病気によっては院内で出来る検査として重要な検査になりますし、この細胞診の結果によって次に何をしたらいいのか、追加の検査なのか治療方針の変更なのか、等がわかることも少なくないので今回勉強してきたことを日々活かし、少しでも皆様のお役にたちたいと思います。
セミナー中の真面目な写真は撮りそびれてしまったので、今日の写真はセミナーの日のお昼ごはんにいただいた「かんだやぶそば」での一枚です。
セミナーに来ていた先生に誘っていただき、あの有名なお蕎麦をごちそうになってしまいました！
残念ながら数年前の火事で昔からの建物は焼け落ちてしまいましたが、創業明治13年の歴史を感じさせる「粋」なお蕎麦屋さんです。日曜日ということもあり、優雅に昼からビールや日本酒をちょびちょびやりながらあなご焼きなどをつついている方がいるなか、短い昼休みにさささっと食べてきましたが、天ぷらもお蕎麦もとーっても美味しかったです。
是非今度またゆっくりと行きたいお店です。
