こんにちは
獣医師の大塚です。
年に一度の獣医師国家試験が近づいてきました。
もう自分の試験はとっくに終わっているのにこの時期になるとなんとなくそわそわします。
長い学生生活の集大成であるとともに、獣医師としてのスタートに立つための大切な試験です。
後輩たち、頑張ってください。
さて、今月からは前月の手術内容をご紹介していきたいと思います。
後半に、手術の写真があります。苦手な方はご注意ください。
~1月の手術~
白内障手術 3件 (3眼)
その他眼科手術 4件
椎間板ヘルニア 1件
馬尾固定手術 1件
膝蓋骨脱臼 3件
前十字靭帯断裂 2件 (うち1件は他動物病院の先生が来院しての手術)
肩関節固定 1件
骨折 4件 (橈尺骨骨折3件 上腕骨骨折1件)
歯科処置 1件
上部消化管内視鏡検査 1件
不妊手術(犬) 5件
去勢手術(犬) 2件
不妊手術(猫) 1件
去勢手術(猫) 4件
乳腺腫瘍摘出 5件 体表腫瘤摘出 3件 子宮蓄膿症 2件 直腸ポリープ摘出 1件 食道内異物(縫い針)1件 断脚手術 1件
麻酔下検査 1件
以上の合計45件でした。
整形外科が多い月となりました。
小型犬の、特に1歳未満の若いわんちゃんは、びっくりするような些細なことが骨折につながることもあります。
膝の高さから飛び降りただけでも、バランスを崩したり足の着き方を誤ったりすると骨が折れてしまうこともあるのです。
小さいうちは骨や筋肉も未発達で運動能力もまだ未熟なので、気をつけましょう。
1月に骨折の手術をした子たちは、今のところ全員経過良好です。
今回は、歯科処置の様子をご紹介します。
遊んでいて歯が途中で破折してしまったフレンチブルドッグちゃんです。
少し歯髄が見えてしまっていて、その部位からの感染のリスクもあるので、ご相談のうえで抜歯手術を行うことになりました。
以下、手術の写真を交えてご紹介します。
見えにくいですが、青丸のところが折れている部分です。
歯の根っこが3つにわかれている歯なので、ドリルで分割して綺麗に抜いていきます。
そして、被弁(フラップ)を作り穴を塞ぐように縫い合わせます。
この1週間後には傷も綺麗になり、経過は良好です。
すぐにごはんもいつも通り食べられるようになりました。よかったね。