こんにちは、獣医師の遠藤です。
突然ですが、トレーニングのあと筋肉痛にならないと不安になりませんか?
ぼくは確かにそうです。
ベンチプレス後にはチューブを使った肩の柔軟をする事で怪我の予防になります(o^-^o)
それでは手術室より8月の手術件数をお伝えします。
・白内障手術 6件
・眼科外科手術 5件
・前十字靭帯断裂 5件
・膝蓋骨脱臼 3件
・骨折 1件
・断尾術 1件
・避妊,去勢 14件
・抜歯術2件
・ 骨盤整復術 1件
その他の軟部外科手術 18件など、計57件の手術を行いました。
8月には白内障の手術が6件ありました。
白内障とは、水晶体の一部や全体が白く混濁した状態をいいます。
犬の白内障で最も一般的にみられるのは、6歳以上の犬の老齢性変化によるものです。
年齢を重ねるに伴い、徐々に症状が進行していきますが、視覚を失わずに済むこともあります。
症状としては、物にぶつかる、つまずく、壁伝いに歩くなどの症状がみられます。
住み慣れた家の中では、視覚以外の五感で生活できるため、目が見えていないことに気が付かないことも多いです。
目の観察をするに際してはスリットランプを使用し、眼の奥に光を当てて診断します。
治療は、大きく分けて内科的な薬物療法と外科的な手術療法の2つがあります。
薬物療法は、主に白内障の進行を遅らせることを目的に行いますが、ときに混濁を減らすために使用する場合もあります。
手術療法は眼底などの機能が正常である場合に可能です。水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを目に入れます。
予防するのは難しいのですが、白内障が発症してからかなり経過していると、眼底に問題が生じ、手術をしても視力が戻らないため手術適応とはなりませんし、内科的な治療法での改善も見込めないことが多いです。
早期に発見できるように、目を観察し、年に一回は健康診断で目の検査も行う事をお勧め致します。