こんにちは、獣医師の藤井です。
少し前のことになりますが、ペット食育協会APNAのセミナーに参加しました。
そこで話にあがったのですが、熊本の飼い主さんから縁あって相談を受けたそうです。
周りに手づくりごはんを認めてくれる獣医師がいない、でもどうしても処方食を食べてくれない愛犬のために手づくりごはんを試したいとお願いしたところ、かかりつけの獣医さんがペットフードメーカーの推奨しているレシピを教えてくれたそうなのですが、チキンをパン粉で調理してライスを合わせるチキンカツ丼?だったそうで、野菜や繊維はなし。
不安を感じて相談されたそうです。
何人かを通している話なので事実は異なるかもしれません。
しかし、私が宮崎の大学院で同期の熊本の獣医師は手づくりごはんを指導できます。
またその栄養学の本は私も持っていますが定期的に改訂されており、チキンカツ丼は見かけた記憶がありません。
どこでそういうことになってしまったのか・・・謎です。
でもその飼い主さんにとっては事実を知らない=事実はないことと同じですから、とても残念ですね。
例えばシュウ酸カルシウム尿石症になってしまった場合、まずはその尿石に一番対応したドライフードが勧められます。
しかし何らかの理由でそれが食べられない場合は、次にくるのは尿石全般に対応したフードの缶詰ウェットです。
水分をとることで尿量を増やし、薄い尿をたくさんすることで結晶ができてしまってもとっとと体外に出すことが目的です。
でもそれも食べない時は…ごはんに少しの工夫をしたり手作りごはんにすることもあります。
手づくりごはんの最大のメリットは、水分が無理なくとれることです。
これは手作り食がいいとか処方食がいいとか、そういう話ではありません。
どんなにいいものでも!食べてくれなければないのと同じです。
シュウ酸カルシウム尿石のごはんひとつとっても、これでなくてはも何もない!ということはありません。
その時期にあったごはんと、適切な健康チェックで上手に年齢や病気とつきあっていくハッピーシニアが増えればいいですね。
7/16のサマーイベントでは、7歳以上のこれからシニア突入のワンちゃんネコちゃんが
・どんなごはんを選んで
・どんなことを日々気をつけて
・どんなときに病院にきたらいいか
をお話しする予定です。
質問タイムもありますので、気になってることのある飼い主さん、ぜひどうぞー(*´∀`)つ。
当院は毎週火曜日がフードの日、フードやサプリメントが10~20%OFFでご購入いただけます。
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