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かつまペットクリニックのスタッフブログ

動物のガン予防を考える

こんにちは、獣医師の藤井です。

 

 

先月に引き続き、今月も授業のため宮崎に行ってきました。

 

 

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来年入社予定の学生さんとごはんしました。

卒論発表会が近いそうで、それが終わればいよいよ国試!

待ってるよ~

 

 

さて、前回の台風とはうってかわり、今回宮崎は快晴。

 

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気温23℃、暑いくらいです。
ブーゲンビリアなんかも普通に咲いちゃってました。

 

 

特別講義の内容は国立がんセンター研究員のアジアにおけるガン研究の現状についてでした。

少なくとも人では、欧米とアジアでかかりやすいガンの種類は異なります。

そのため、ガン研究で学術的に功績を残したい!と思ったら、アジア(もちろん日本を含みます)で多いガンの研究では有名な欧米の雑誌に載りにくいので、欧米寄りの研究をせざるを得ない状況があったりします。

日本の医療に貢献すると世界的な評価は得られにくいという残念な現象が起きてしまうんですね。
製薬会社による薬の開発や研究グループの形成にも影響するので、アジア内での研究開発は非常に重要なのです。

 

では、なぜ欧米とアジアではガンの種類が異なるのでしょうか???


少し古いですが、国際がん研究機関 IARC の発表をまとめるとこんなかんじです。

f:id:katsuma-pc:20191210165713j:plain Aziki et al.


遺伝とか人種の差? でも、ハワイに移住した日系人はアジア人なのに欧米寄りですね。

それだけではないことが考えられます。

 


がんの原因は、まだ分かっていない点も多くありますが、現段階で「ほぼ確実にリスク因子となる」と判明しているものがいくつかあります。
遺伝と違い、こういった原因は生活習慣の改善や、適切な検査・治療などで対処することができます。

つまり、私たちが意識することで予防できるがんもあるということです。

もっと詳しくデータを知りたい方はこちらの厚労省のHPからどうぞ。

 


同じことは恐らく動物にもあてはまります、しかし人に比べ圧倒的にデータが少なく、種による違いが大きくわかっていないことだらけです。

でも、少なくとも同じ哺乳類なので発がん性物質に極端な違いはないでしょう。


難しいようですが、つまりは人で発ガン性をよぶものはおおかた犬や猫にも当てはまるだろうから、人でこれはまずかろうといわれていることはペットにもやめときましょう、ということです。

あたりまえのようで、これが意外とできないのです。

 

 

毛色が変わるほどの受動喫煙、おやつ中心の暴食、散歩ができないほどの過度な肥満など、ペットは自分ではどうしようもありません、飼い主さんが全てです。

 

サプリメントや飲み水にこだわる前に、まず基本的生活習慣を見直してみませんか。

ぜひごはん、運動、生活環境などを考えてあげてくださいね。

それだけで発がんリスクが減ることは十分にあるのですから。