こんにちは
獣医師の大塚です。
台風が来ているようですね。
気候の変わりやすい時期は、犬猫も体調を崩しやすいので気をつけましょうね。
さて、先週のお休みは超音波画像診断のセミナーに行かせていただきました。
講師は日本小動物医療センター画像診断科長の戸島篤史先生で、テーマは「頸部・消化器・リンパ節のだいたい当たる画像診断」
「だいたい」というのが面白いですよね。
内容は、「だいたい」どころかとても奥深く面白い内容でした。
体の中を見る検査は色々とあり、
内視鏡検査・試験開腹検査などの実際にカメラや肉眼で体の中を見る検査
レントゲン検査・超音波検査・CT検査・MRI検査などの画像診断検査
などがありますが、その中でもレントゲン検査と超音波検査は麻酔をかけることなく行える検査で、動物への負担の軽い検査です。
また最近では超音波装置の性能も上がり、色々な臓器の見え方も研究されているので普段の診療の中でもとても重要な検査になっています。
個人的にも好きな検査のひとつで、院内でも大塚の超音波好きは有名に(?)なっています。
超音波検査は、レントゲンで判断しにくい柔らかい組織や臓器の中を見ることができ、さらには臓器の動きを見られる唯一の検査と言われています。
今回のセミナーでは超音波検査の中でも難易度が高いと言われている胃や小腸をはじめとした消化管、腫瘍の転移や臓器の炎症などの診断に有用なリンパ節、甲状腺や上皮小体など、細かな臓器が入り組んでいる頸部(のど)の画像診断がテーマでした。
これからも知識を蓄え、より正確に状態を把握して皆様にお伝えし、より良い治療・診断を提供できるよう努めていこうと思いますのでよろしくお願いします。