皆さま、こんにちは!獣医師の福島です。
まだまだ暑い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
夏バテしてませんか?僕はもうバテバテです
最近はコロナに加え、熱中症患者も増加しているらしいので皆様も十分にお気をつけを。
さて、犬や猫も人と同じように熱中症になることがあります。
以前熱中症のセミナーに参加したのでその時学んだことを簡単にお話したいと思います。
まず熱中症の症状として認められるのは
体が熱い
呼吸が荒い、回数が多い
ふらつき、脱力、ぐったりしている
吐き気、下痢などの消化器症状
筋肉のけいれん、意識が朦朧としているなど
お散歩後、激しい運動をした後、蒸し暑い部屋に長時間いた後などにこれらの症状が認められ場合、熱中症の疑いがあります。
少しでも熱中症の疑いがありましたらできるだけ早めに動物病院に連れて行きましょう。
明らかな熱中症症状があるけど、夜間などですぐに病院に連れていけない場合は、お手元にある体温計をまず肛門に入れ、すぐに体温を測りましょう。
そしてもし41℃を超えていたらすぐに体を冷やしましょう。
(ワンちゃんの平熱は個体差、年齢にもよりますが38〜39℃です。人よりも高いです!)
41℃を超えると、消化管障害、脳障害
43℃を超えると肝臓、脾臓など多臓器に障害が及び、死亡率が上昇します。
ワンちゃんの暑熱に対する体温調節には
蒸発(呼気中への熱の放出)
伝導(物質を介する熱の移動)
対流(空気の流れによる熱放散)
輻射(皮膚からの熱放散)
の4つがあります
その中で「対流」「輻射」が特に熱放散の役割を担っています
その上で、病院に連れていけない時にお家でやれることは…
シャワーで体全体に水を浴びせる(水浴)
脇や内股をアイスパックで冷やす
エアコン、扇風機で風を当てる、など
可能な限り、出来る事をしてみましょう
ただし、すぐに冷やさなきゃ!と思って、氷水に浸からせるのはNGです。
冷やしすぎると逆に低体温になってしまい、体温が元に戻らない場合があります。
冷やし始めたらこまめに体温をチェックし、どの位熱が下がったのかを確認しましょう
そして「39.4℃」ここまで下がったら冷やすのをやめ、一度様子を見ましょう。先程も述べましたが、これ以上熱を下げたら体温が下がりすぎで体温が戻らない場合があります。
この数字は是非覚えておきましょう!
状態が少しでも落ち着いたら、連れて行けるタイミングで病院に行くか、難しければ電話でそのあとどうすれば良いか指示を仰ぎましょう。
熱中症予防としては、
日中の散歩を避ける
こまめに水分をとる工夫をする
症状があれば、冷やす
などを心掛けましょう!
珍しく真面目な話をしましたが、笑
今日はこの辺にしたいと思います。
まだまだ暑い日が続きそうですが、皆さま良い夏をお過ごし下さい!
夏っぽい写真でさようなら、また次回